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本堂

本堂

その後、正覚寺は黒崎宿の町筋にある小さなお寺として続いていきました。時代が変わり、明治となって八幡製鐵所があたりから、黒崎の街の様子が変わっていきました。駅の近くが開発をされたり、大きな工場ができていきました。

そんな昭和9年(1934)に本堂の建て替え工事が始まりました。なぜそのようなことが始まったのか、その記録もありませんが、町周辺の開発のため、ご門徒さんの土地が売れたのではないかと思います。そのお金で、建て替えを思い立ったのではないだろうかとおもいます。

製鉄所ができたことにより、全国からたくさんの人が集まりました。その方々に浄土真宗を伝えるために、自分たちの得たお金で大きな本堂を建てようと考えたのではないでしょうか。

自分のためではなくみんなのため浄土真宗を広めるために、お金を使おうと決心されたご門徒の英断に頭が下がります。今の正覚寺の大きく立派な本堂はそのようにして建てられました。